彼岸花の赤が燃える頃。ニラの白い花と引き立て合って。手前は鮮黄色のキンレイジュ。秋の庭はカラフル。

どうしてもワイルドになる秋の庭。

小さな鉢からこぼれ落ちるように咲くハナチョウジの赤い花。足元には放射状の細い葉が美しいフェスツカ・グラウカと斑入りのイヌタデ。

真夏の日差しにはブロンズ系の葉が似合う。真っ赤な花のサルスベリと赤味がかった葉のシソアオイ。真上からの珍しい構図。

水生植物のコーナー。ゴージャスなホテイアオイの花が連日咲いてくれて嬉しい。右下には小さいけど同色のウォーターバコパの花も咲いている。

植物の葉は本当に美しい。グリーンと言っても色も形も大きさも質感もさまざまで、花が無くてもそれだけで十分。

アガパンサスが咲くと梅雨も本番。ジトジトした雨の日々も爽やかなブルーの花で気分が晴れる。黄色の花は南国の花でキンレイジュ。長い夏の間鮮やかに咲き通してくれる。

北側の植栽も今が一番いきいきと元気。さまざまな色と質感の葉が美しく、ぐんぐん育って欲しいと願う一方、歩く場所がなくなってくるのが悩ましい。

周囲の緑が濃く深くなってくると、ビビッドで派手な色の花が引き立つ。バラは「‘ザンブラ’93’」、後ろのアプリコットオレンジは「ジギタリス・ヴァリニー‘イルミネーションフレイム’」。

アジサイの園芸品種、‘ラグランジア・クリスタルヴェール’にびっしりと花がついた。クリスタルの名からブルーを想定していたら、去年はピンクの花でがっかり。ピートモスと鹿沼土をすき込んでの2年めは、まだ薄赤紫といったところ。ちゃんとブルーになるにはまだ2年以上は必要かな。

この季節の庭は白い花が多く、ホワイトガーデンっぽくなる。アメリカヒトツバタゴがやさしい糸のような花をほわほわと咲かせると、あたりがほのかに甘い香りに包まれる。

心浮き立つ春の黄色い花。手前は一重咲きのモッコウバラ、奥はユーフォルビア・カラキアス・ウルフェニィ。どちらも頑丈で美しく育ってくれる。

水仙の学名「Narcissus」は、ギリシャ神話に登場する、泉に映る自分の姿に恋をし、白い花になってしまった美少年の名。春の暖かい雨に濡れ、白い花を俯いて咲かせる‘タリア’という品種の水仙はその姿そのもの。

あまりにも花が地味なので園芸植物として流通しない「ホルトソウ」。でも、幾何学的な葉の並びやユニークな実のつき方が面白く美しい。強健な一年草なので、一度植えると毎年こぼれ種でよく繁殖する。

寒冷紗で覆っただけの簡易フレームの中で元気に育つ植物達。晴れた日には覆いをめくって日光浴。

関東で春一番が吹いた日。大きく開いたクロッカスの花といろいろ出てきた新芽が春気分を盛り上げる。

防寒のため屋内で育てられている鉢植え達。グリーンがいっぱいあると冬でも南国気分になれる。

気温が0℃になると、枯れた「シモバシラ」の株元に霜柱ができる。その横には「ナルキッスス・カンタブリカス」の白い花が咲き、寒々と美しい朝。

秋には赤白の花が競演していた彼岸花とニラ。冬の今は彼岸花はみずみずしく葉が茂り、ニラは枯れ残った果実が見事な造形を見せる。

今までは花が咲く時期には寒さで枯れてしまっていた「シソアオイ」。今年は長い長い残暑のおかげで12月も半ばになるのに枯れずに残って、初めて地植えの状態で花が咲いた。とはいうもののさすがに気温が足りないらしく、花はすぼまったままだ。

コロラドトウヒにクリスマスツリーになってもらった。飾りは松ぼっくりにペイントしたものと100均で買ったオーナメント。サンゴミズキの赤い枝とシランの黄葉が彩りを添えている。

秋の雨がよく似合う秋海棠の花。これは葉裏が臙脂色の裏紅秋海棠。

満開のローゼル。花は朝の数時間だけしか開かない。赤い萼があれば十分に美しいが、花があるとやっぱり嬉しい。果実になった萼の部分をお湯に浸せば色鮮やかなハイビスカスティーになる。ティーを入れた後のカスですら美しい赤で、得した気分になる。