ブナ科 |
クリ属
カスタネア属 |
名称 | クリ(栗)ニホングリ(日本栗) |
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英名 | Japanese chestnut |
学名 | Castanea crenata
Castanea crenata var. kusakuri |
名の由来 | 「クリ」は、“黒い実”の意味。 |
性状 | 小高木〜高木/冬季落葉/雌雄異花 |
大きさ | 高さ:5~20m/葉身長:7~14cm/葉身幅:3~4cm/葉柄長:5~15mm/雄花序長:10~15cm/果径:5~10cm |
形態 | 樹皮は、若い時は平滑だが、老木になると縦に割れ目が入る。葉は光沢がある先が尖った長楕円形で、中央部が最も幅が広く、15~20対のはっきりした側脈があり、側脈の先端は針のように尖った鋸歯になり、先端も緑色をしている。6月頃に、本年枝の基部の葉腋から淡黄色の紐状の雄花序を下垂させ、花序の基部に雌花をつける。花には独特の臭いがある。果実は堅果で、鋭い棘状のイガが密生した扁平な球形の殻斗に全面包まれ、9~10月頃、殻斗が4つに裂けて中身が露出する。中には褐色に熟した堅果が、通常3個入る。 |
類似 | 「クリ」の葉は、葉脈は15~20対で鋸歯の先端まで緑色。 「クヌギ」の葉は、葉脈は12~16対で鋸歯の先端は薄茶色。 |
品種 | 山野に自生するものは「芝栗、柴栗(しばぐり)」「山栗(やまぐり)」と呼ばれ、実は小さいが甘みが強い。 枝垂れ樹形のものや、収穫期の異なるもの、果実の大きさや味の異なるもの、果実のイガが短いもの、一つのイガの中に7~8個の実が入るものなど、いろいろな品種がある。 |
原産地 | 日本(北海道~九州)、朝鮮南部 |
生育 | 二次林に普通に生育。深根性で、適潤の深い土壌と日当たりを好む。萌芽力は強い。自家不和合性なので近距離に受粉樹を混植する必要がある。 |
利用 | 果樹、庭木、庭園樹。材は、建築材や家具材となる。赤褐色でタンニンを含み、湿った状態でも腐りにくいことから、建築物の土台や電車の枕木などに使用されてきた。 |