タチバナモドキ（橘擬）

「タチバナモドキ」は、果実がミカン科の「タチバナ」に似ていることから。
「angustifolia」は、“狭葉の”の意。

低木／常緑

高さ：2～5m／葉身長：2～6cm／葉幅：0.5～1.5cm／花長：8～10mm／果径：8mm

幹は自立性に乏しく、細く伸び上がって棘で他の木に引っかかるようにして生長する。幹や枝に鋭い棘がある。葉は狭倒卵形〜狭楕円形で、わずかに細鋸歯があるか全縁で、葉裏には白っぽい軟毛が密生し、互生する。5〜6月頃、枝先に散房花序を作り、白い5弁花を咲かせる。果実は扁球形の梨状果で、頂部に萼片が残り、最初綿毛に覆われているが、10〜12月頃、毛が脱落して橙黄色に熟す。

「タチバナモドキ」は葉が細長い。葉裏には白っぽい軟毛が密生する。果実は扁球形の橙黄色。
「トキワサンザシ」は葉が幅広いものが混ざる。果実は球形の赤色で小さめ。
「カザンデマリ」は葉が細長い。果実は扁球形の赤色〜朱色。

中国（南西部）

日当たりを好む。乾湿に耐え、土質も問わない。萌芽力が強いので、適宜刈り込みをする。繁殖は挿し木。

庭木、生け垣、公園樹、鉢植え。