アオイ科 |
シナノキ属
ティリア属
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名称 | ボダイジュ(菩提樹) |
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学名 | Tilia miqueliana |
名の由来 | お釈迦様が悟りを開いた木というのはクワ科の「インドボダイジュ」で別物。「ボダイジュ」は、葉の形が「インドボダイジュ」と似ていることから、誤ってこの名がついたらしい。 |
性状 | 高木/冬季落葉 |
大きさ | 高さ:8~15m/葉長:5~15cm/花径:15mm/果径:7~8mm |
形態 | 樹皮は暗褐色で、縦に浅く裂ける。葉は左右非対称の歪んだ心形で、やや不ぞろいの鋭い鋸歯があり、葉柄があり、互生する。葉裏全体に星状毛が密生し灰白色になる。秋には黄色くなって落葉する。5~6月頃、葉腋に集散花序を作り、10数個の淡黄色の花を咲かせる。花は平開せず、萼片5個、花弁5個、雌しべ1、雄しべ多数。花には芳香がある。花序の柄の基部にはへら形の包葉がつき、合着しているので、包葉の中央から花序の柄が出たように見える。果実はほぼ球形の堅果で、10月頃に熟し、柄からは離れずに包葉と花序ごと落ちる。 |
類似 | 「シナノキ」とよく似ているが、「シナノキ」の葉裏は葉脈の基部にのみ毛があるのに対して、「ボダイジュ」は葉裏全体に星状毛が密生し灰白色をしている。 花は半開状態で、雄しべが短く、「シナノキ」や「ナツボダイジュ」と比べると地味。 |
原産地 | 中国南部、朝鮮半島 |
生育 | 成長はやや早い。日当たりを好む。繁殖は実生。 |
利用 | 公園樹、緑陰樹。「インドボダイジュ」の代用として、寺院の境内によく植えられる。 |