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最終更新日:2022.2.1
ヒノキ科
 
Taxodium(タクソディウム)
ラクウショウ属
タクソディウム属
名称

ラクウショウ(落羽松)

ヌマスギ(沼杉)
英名
Bald cypress, Swamp cypress, White cypress, Tidewater red cypress
学名
Taxodium distichum
名の由来
「ラクウショウ」は、羽のような枝ごと葉が落ちることから。
性状
高木/冬季落葉/雌雄異花/中生〜水生(湿性、挺水)
大きさ
高さ:20~50m/葉身長:1~2cm/葉幅:1mm/果径:20~35mm
形態
幹は直立し、樹形は円柱形になる。樹皮は赤褐色で縦に長く裂ける。幹の周囲には湿地で呼吸を助ける、円錐形のこぶのような膝(しつ)という気根を地中や水中から出す。葉は羽状複葉に見えるが、先の尖った扁平な線形の葉が、鳥の羽根状に互生したもの。葉は明緑色で柔らかく、秋には赤褐色に変色し、枝ごと落葉する。雌雄異花で、2~4月頃、枝先に雌花と雄花をそれぞれつける。雄花は穂状花序の房になって枝の先に垂れ下がり、雌花は枝先に単生する。果実は球形の球果で、若いうちは薄緑色で、10月頃に褐色に熟すと、バラバラになって落下する。
類似
メタセコイア」は葉も枝も対生で、葉色はやや暗い。膝はできない。球果は長球形で、熟すと形を留めたまま落下する。果柄が長い。
「ラクウショウ」は葉も枝も互生で、葉色は明るい。湿地では膝ができる。球果は球形で、熟すとばらばらになって落下する。果柄はごく短い。
品種
矮性や匍匐性の園芸品種がある。
原産地
北アメリカ(南東部)、メキシコ
生育
湿潤地における生育に適しており、長期間の水没に耐える。通常の場でも育つ。剪定はせずに自然樹形にする。実生、挿し木。
利用
池沿いや川辺の公園樹、庭園樹。材は建築用材、器具材、土木用材、船舶材に利用される。
ラクウショウ
東京都練馬区、石神井公園
2005.10.2
ラクウショウ
東京都練馬区、石神井公園
2005.10.2
ラクウショウ
千葉県習志野市、香澄公園
2016.11.13
ラクウショウ
千葉県習志野市、香澄公園
2022.1.4
ラクウショウ
千葉県習志野市、香澄公園
2022.1.4
ラクウショウ
千葉県習志野市、香澄公園
2022.1.4
ラクウショウ
東京都新宿区、新宿御苑
2005.5.6
ラクウショウ
東京都新宿区、新宿御苑
2005.5.6
ラクウショウ
東京都練馬区、石神井公園
2005.10.2
ラクウショウ
枝ごと落ちた葉
千葉県習志野市、香澄公園
2022.1.5
ラクウショウ
球果(未熟)
東京都文京区、小石川植物園
2009.4.26
ラクウショウ
球果
東京都調布市、神代植物公園
2009.10.4
ラクウショウ
落ちた球果
千葉県習志野市、香澄公園
2022.1.5
NOTE
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