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最終更新日:2023.2.3
ヒノキ科
 
Juniperus(ユニペルス)
ビャクシン属
ネズミサシ属
ユニペルス属
名称

イブキ(伊吹)

ビャクシン(柏槇)
イブキビャクシン(伊吹柏槇)
英名
Chinese juniper
学名
Juniperus chinensis
名の由来
「イブキ」は、滋賀県の息吹山に自生するからという説と、土器の蒸し器の蒸気抜きの穴に、葉を詰めたことからと、2つの説がある。
性状
高木/常緑/雌雄異株(雌雄同株異花のものもある)
大きさ
高さ:10~20m/雌花長:3mm/雄花径:3~4mm/果径:7~9mm
形態
幹は直立するが、ねじれることが多い。若木は紡錘形、老木は広円錐形になるが、環境や品種により樹形は大きく異る。樹皮は茶褐色で縦に長く裂ける。枝は斜上し、ねじれることが多い。葉は暗緑色で、鱗片状で細い糸状になり、表裏の区別は無い。幼木では針葉、成長すると次第に鱗葉が増え、針葉と鱗葉が混在する。雌雄異株で、3〜4月頃、それぞれ枝先に雌花や雄花を単生する。雄花は長球形で明るい黄褐色、雌花は鱗片状で薄茶色の葉の塊のよう。果実は球形の球果で、若いうちは白緑色で、1年半で成熟すると、ワックス質に覆われた灰青色になる。
品種
自生地や形態が違う変種がある。園芸品種がいろいろあり、「‘カイズカイブキ’」が普及。
原産地
日本(本州以南の太平洋岸)、 朝鮮半島、中国、ヒマラヤ
成育
日当たりを好み、石灰岩質のやや乾燥気味の土壌に自生する。徒長枝や深く切り詰めた枝などには針葉が出やすい。

品種

名称

イブキ(伊吹)/タチビャクシン(立柏槇)

学名
Juniperus chinensis var. Jacobiana
性状
高木/常緑/雌雄異株
形態
樹形は円錐形。針葉と鱗葉が混生するが針葉が多い。
品種
園芸品種に斑入り葉のものがある。
原産地
日本、朝鮮、中国、ヒマラヤ
イブキ/タチビャクシン
東京都調布市、神代植物公園
2009.2.15
イブキ/タチビャクシン
東京都調布市、神代植物公園
2009.2.15
イブキ/タチビャクシン
東京都調布市、神代植物公園
2009.2.18
名称

イブキ(伊吹)/ハイビャクシン(這柏槇)

イブキ(伊吹)/ソナレ(磯馴)
イブキ(伊吹)/イワダレネズ(岩垂杜松)
学名
Juniperus chinensis var. procumbens
Sabina procumbens
Sabina chinensis var. procumbens
Juniperus procumbens
性状
低木/常緑/雌雄異株/匍匐性
大きさ
高さ:0.2~0.5m
形態
匍匐性で、枝は放射状に這い広がり、枝先は下垂する。葉は青味を帯びた緑色で、針葉が多く、老木ではまれに鱗葉が混生する。
原産地
日本(九州(壱岐、対馬、沖ノ島))、 朝鮮半島南部
生育
陽樹で、乾燥の砂地によく生育する。
利用
グランドカバー、盆栽。
イブキ/ハイビャクシン
茨城県つくば市、森林総合研究所
2022.2.16
イブキ/ハイビャクシン
茨城県つくば市、森林総合研究所
2022.2.16
イブキ/ハイビャクシン
茨城県つくば市、森林総合研究所
2022.2.16
イブキ/ハイビャクシン
茨城県つくば市、森林総合研究所
2022.2.16
イブキ/ハイビャクシン
茨城県つくば市、森林総合研究所
2022.2.16
イブキ/ハイビャクシン
千葉県千葉市、公園
2022.2.4
イブキ/ハイビャクシン
千葉県千葉市、公園
2022.2.4
イブキ/ハイビャクシン
千葉県千葉市、公園
2022.2.4
イブキ/ハイビャクシン
千葉県千葉市、公園
2022.1.14
イブキ/ハイビャクシン
千葉県習志野市、住宅
2022.1.1
イブキ/ハイビャクシン
千葉県習志野市、住宅
2022.1.1
イブキ/ハイビャクシン
千葉県千葉市、公園
2022.1.14
イブキ/ハイビャクシン
鱗葉が混成
千葉県千葉市、公園
2022.1.14
イブキ/ハイビャクシン
茨城県つくば市、森林総合研究所
2022.2.16
NOTE
名称

イブキ(伊吹)/ミヤマビャクシン(深山柏槇)

イブキ(伊吹)/シンパク(真柏)
学名
Juniperus chinensis var. sargentii
Sabina sargentii
Sabina chinensis var. sargentii
Sabina chinensis subsp. sargentii
Juniperus sargentii
Juniperus chinensis var. tsukusiensis
性状
低木/常緑/雌雄異株/匍匐性
大きさ
高さ:0.2~0.5m
形態
匍匐性で、枝は放射状に這い広がり、枝先は斜上する。葉は青味を帯びた緑色で、鱗葉に針葉が混生し、幼木時は針葉が多い。
原産地
日本(北海道、本州、四国、九州)、 朝鮮半島、台湾、サハリン
生育
陽樹で、乾燥の砂地によく生育する。
利用
グランドカバー、盆栽。
イブキ/ミヤマビャクシン
東京都江東区、夢の島熱帯植物館
2005.6.11
イブキ/ミヤマビャクシン
東京都江東区、夢の島熱帯植物館
2005.6.11
イブキ/ミヤマビャクシン
千葉県千葉市、海岸近くの水路沿い緑地
2021.12.28
イブキ/ミヤマビャクシン
千葉県千葉市、海岸近くの水路沿い緑地
2021.12.27
イブキ/ミヤマビャクシン
千葉県千葉市、海岸近くの水路沿い緑地
2021.12.27
イブキ/ミヤマビャクシン
千葉県千葉市、海岸近くの水路沿い緑地
2022.1.17
イブキ/ミヤマビャクシン
鱗葉と針葉
千葉県習志野市、香澄公園
2009.3.20
イブキ/ミヤマビャクシン
鱗葉
千葉県千葉市、海岸近くの水路沿い緑地
2021.12.27
イブキ/ミヤマビャクシン
針葉
千葉県千葉市、海岸近くの水路沿い緑地
2021.12.27
イブキ/ミヤマビャクシン
新葉
千葉県千葉市、海岸近くの水路沿い緑地
2022.1.17
イブキ/ミヤマビャクシン
雌花
千葉県習志野市、香澄公園
2009.3.20
名称

イブキ(伊吹)‘エクスパンサ・ヴァリエガタ’

学名
Juniperus chinensis ‘Expansa Variegata’
解説
高さは8m程まで。枝はうねるように伸び、成長は遅い。葉にクリーム色の斑が入る。
イブキ‘エクスパンサ・ヴァリエガタ’
千葉県千葉市、花の美術館
2022.2.1
イブキ‘エクスパンサ・ヴァリエガタ’
千葉県千葉市、花の美術館
2022.2.1
名称

イブキ(伊吹)/タマイブキ(玉伊吹)

イブキ(伊吹)/タマビャクシン(玉柏槇))
学名
Juniperus chinensis ‘Globosa’
Sabina chinensis ‘Globosa’
名の由来
Globosa」は、“球形の”の意。
性状
低木/常緑/雌雄異株
大きさ
高さ:1m/雌花長:3mm/雄花径:3~4mm/果径:7~9mm
形態
矮性。葉は明緑色で、枝葉がよく密生する。刈り込んで玉のように仕立てられる。
イブキ/タマイブキ
刈り込みされていない状態
東京都文京区、小石川植物園
2022.2.8
イブキ/タマイブキ
刈り込みされていない状態
千葉県習志野市、緑地
2021.12.29
イブキ/タマイブキ
刈り込まれた状態
千葉県千葉市、公園
2021.12.28
イブキ/タマイブキ
刈り込まれた状態
千葉県千葉市、公園
2021.12.28
名称

イブキ(伊吹)/カイヅカイブキ(貝塚伊吹)

学名
Juniperus chinensis ‘Kaizuka’
Sabina chinensis ‘Kaizuka’
Juniperus chinensis var. torulosa
性状
高木/常緑/雌雄異株
大きさ
高さ:10~20m/雌花長:3mm/雄花径:3~4mm/果径:7~9mm
形態
枝がねじれて炎のような樹形になる。葉は明緑色で、枝葉がよく密生する。
生育
日当たりを好む。公害や排気ガスなどに強い。枝葉が密生し仕立てやすいが、葉のない部分からは萌芽しにくいので、強剪定は避け、樹形から芽がはみ出したときに、すぐ手で芽摘みをする。
利用
庭木、庭園樹、公園樹、生け垣、玉仕立て、盆栽。材は、彫刻材や器具材に使われる。
イブキ/カイズカイブキ
千葉県千葉市、集合住宅
2021.12.26
イブキ/カイズカイブキ
千葉県千葉市、公共施設
2008.12.27
イブキ/カイズカイブキ
千葉県千葉市、緑地
2006.1.3
イブキ/カイズカイブキ
千葉県千葉市、公園
2021.12.27
イブキ/カイズカイブキ
千葉県千葉市、集合住宅
2021.12.26
イブキ/カイズカイブキ
鱗葉と針葉
千葉県習志野市、住宅
2009.3.20
イブキ/カイズカイブキ
雄花
東京都豊島区、雑司ヶ谷霊園
2009.3.15
イブキ/カイズカイブキ
雄花
千葉県習志野市、緑地
2022.3.27 220327_012
イブキ/カイズカイブキ
雄花
千葉県習志野市、空き地
2022.1.12
イブキ/カイズカイブキ
雌花
千葉県習志野市、緑地
2022.3.27
イブキ/カイズカイブキ
雌花
千葉県習志野市、緑地
2022.3.27
イブキ/カイズカイブキ
雌花
千葉県千葉市、緑地
2009.3.7
イブキ/カイズカイブキ
果実
千葉県習志野市、緑地
2022.2.4 220204_004
イブキ/カイズカイブキ
果実
東京都豊島区、雑司ヶ谷霊園
2009.3.15
NOTE
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