サトイモ科 |
サトイモ属
コロカシア属
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名称 | サトイモ(里芋)タロイモ(タロ芋)
コロカシア・エスクレンタ |
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英名 | Eddoe, Taro |
学名 | Colocasia esculenta |
名の由来 | 「サトイモ」は、山で収穫するヤマノイモ科の「ヤマノイモ」に対し、里で栽培されることから。 |
性状 | 多年草/冬季休眠/球茎 |
大きさ | 高さ:1~2m/葉身長:20~70cm/葉柄長:50~180cm |
形態 | 地下には球茎がある。地面から直接葉柄を伸ばし、叢生する。葉はハート形〜矢尻形で、葉の色は通常光沢がない緑色、葉柄は品種によって色に差があり、緑色~紫褐色。夏に地面から直接花柄を伸ばし、薄黄色の仏炎苞に包まれた肉穂花序を作る。花序の基部には雌花、その上に雄花が密生する。 |
品種 | 古くから栽培され、多様な形態的特徴がある。芋(球茎)を肥大させて繁殖するもの、ランナー(匍匐茎)を伸ばして繁殖するものがある。 食用の栽培品種が多数ある。 「ドダレ(土垂)」代表的な品種で、関東地方で多く栽培され、子芋を食用とする。 「イシカワワセ(石川早生)」代表的な品種で、大阪府南河内郡の石川村(現河南町)の名にちなむ。関西以西で多く栽培され、子芋を食用とする。 「エビイモ(海老芋)」芋が反り返り、表面に縞模様があり親芋も小芋も食用とする。京都で作られ、「京芋」の名称でも流通する。 「タケノコイモ(筍芋)」宮崎県の特産で、「京芋」の名称で流通する。小芋がほとんどできず、親芋が竹の子のように地上に出る。 「セレベス」インドネシアのセレベス島(現スラウェシ島)から伝わったとされ、親芋も小芋も食用とし、収穫量が多い。 「ヤツガシラ(八頭)」親芋と小芋がひと塊になる。縁起物としておせち料理に使われる。 「タイモ(田芋)」「ミズイモ(水芋)」南西諸島各地の水田で栽培される。特に品種があるわけではなく栽培方法による命名と思われる。 「ハスイモ(蓮芋)Colocasia gigantea」は茎を食用にする里芋として知られるが、「サトイモ」とは別種で、芋は小さくて食用にならない。 観賞用の品種も多くあり、葉に斑が入るものや、葉に光沢があるもの、葉色や形の変わったものなどがいろいろある。 |
原産地 | 東南アジア |
生育 | 水もちの良い土壌で、日当たり良く。乾燥、低温には弱い。水田耕作と畑作耕作が行われている。 |
利用 | 塊茎(芋)は食用にされる。葉柄は“ズイキ(芋茎)”といい、食用にされる。八つ頭から採れる「赤ズイキ」が一般的。海外では花序を食用に利用する地域もある。観賞用で庭植え、鉢植え。 |
名称 | コロカシア・エスクレンタ‘ブラックマジック’ |
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学名 | Colocasia esculenta ‘Black Magic’ |
特徴 | 鑑賞用の園芸品種。葉は粉っぽいつや消しで、葉と葉柄は黒紫色。日陰では葉色が緑色になる。 |
名称 | コロカシア・エスクレンタ‘ブラックランナー’ |
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学名 | Colocasia esculenta ‘Black Runner’ |
特徴 | 鑑賞用の園芸品種。葉は粉っぽいつや消しで、葉と葉柄は黒紫色。日陰では葉色が緑色になる。ランナーを伸ばして繁殖する。 |
名称 | コロカシア・エスクレンタ‘コーヒーカップ’ |
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学名 | Colocasia esculenta ‘Coffee Cups’ |
特徴 | 鑑賞用の園芸品種。高さは1.8m程度。葉はやや光沢があり、葉柄と葉脈は黒紫色。葉はカップ状にすぼまり、平開しない。 |
名称 | コロカシア・エスクレンタ‘イラストリス’ |
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学名 | Colocasia esculenta ‘Illustris’ |
特徴 | 鑑賞用の園芸品種。葉は粉っぽいつや消しで、黒紫色で葉脈と葉縁が緑色。高さは1m程度。 |