ケシ科 |
ケシ属
パパウェル属 |
名称 | ケシ(芥子、罌栗) |
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英名 | Opium poppy |
学名 | Papaver somniferum |
性状 | 一年草(秋~翌初夏の越年性) |
大きさ | 高さ:100~200cm/花径:100~150mm/果径:50~80mm |
形態 | 葉は根際から生え、浅く切り込みが入り、縁はやや波打ち、灰緑色で、ほぼ無毛で、葉柄がなく茎を抱く。茎と蕾にはまばらに剛毛がある。蕾は下向きだが、花が咲く時には真上を向く。4~6月頃、4弁花を咲かせる。花弁は紙をもんだようなシワがある。雄しべは多数で、雌しべの柱頭は10本前後の筋になる。花弁は受粉後すぐに散る。果実はほぼ球形の蒴果で、無毛。 |
品種 | 花色は基本色として紅、白、紫があり、青と黄はない。単色の品種も多いが、園芸種はこれらの中間や、これらが混じった絞りなど様々な変化を見せる。 |
原産地 | 地中海地方といわれるが、確証はない。 |
利用 | 未熟果に傷をつけると出てくる乳液からアヘンが穫れ、それを精製し、麻薬に指定されているモルヒネや、ヘロインが作られる。鎮痛鎮静剤になるモルヒネは化学合成が不可能なので、「ケシ」から得られる生アヘンがほぼ唯一の供給原料となっている。 日本では、あへん法に基づく栽培許可がないと栽培はできない。 他のケシ類も含め、熟し切った種子は食用になる。“芥子の実”、“ポピーシード”と呼ばれ、あんパンのトッピング、ケーキ、七味唐辛子、カレーの材料などに使われる。 |