ウリ科 |
カラスウリ属
トリコサンテス属 |
名称 | カラスウリ(烏瓜、唐朱瓜)タマズサ(玉梓) |
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学名 | Trichosanthes cucumeroides |
名の由来 | 「唐朱瓜」は、朱墨の原料である辰砂の鮮やかな緋色に実の色が似ているところから。「烏瓜」は当て字。 「タマズサ」は、凹凸のある種子の形を結び文に見立てたことから。 |
性状 | 多年草/冬季落葉/蔓性(巻きヒゲ)/球根(塊根)/雌雄異株 |
大きさ | 葉長:8~15cm/花径:80~100mm/果長:50~70mm |
形態 | 地下の塊根に養分を貯える。茎は軟弱で、巻きヒゲで他物に絡みつきながら成長する。葉は心形で3〜5浅裂し、粗い鋸歯があり、長い葉柄があり、互生する。葉の表面は毛が生えてざらつく。巻きヒゲは葉腋から出る。8〜9月頃、雄花は葉腋に数個、雌花は葉腋に単生してレース状の白い花を咲かせる。花は日が落ちる頃に開き、夜明け前には萎む一日花。受粉は夜間、スズメガ類によってなされる。果実は楕円球形の液果で、未熟で緑色の時には白い縦縞が入る。10~11月、葉が枯れる頃に朱赤に色づいて熟し、縦縞は無くなる。種子は黒く、打出の小槌のような凹凸がある形をしている。 |
類似 | 「キカラスウリ」の花は、翌日の午前中頃萎む。果実は黄土色。種子は褐色で、扁平な楕円形。 |
原産地 | 日本(本州~沖縄)、中国、台湾 |
生育 | 平地の林や藪に自生。 |
利用 | 「キカラスウリ」と同様の使い方をするが、塊根がやや小さい。 |