ヘビイチゴ（蛇苺）

多年草

高さ：5～10cm／（小葉）葉身長：2～5cm／花径：12～15mm／偽果径：10mm

茎は地面を這う。葉腋からランナー（匍匐枝）が伸びて子株をつける。葉は3出複葉で、有柄で、根出または互生する。小葉は倒卵形で、平行脈がよく目立ち、粗い鋸歯がある。4～6月に黄色の花をつける。花弁と萼はそれぞれ5個で、萼片の外側には同数の副萼片がある。副萼片は比べて大きく、倒卵形で粗い鋸歯がある。雄しべの葯は黄色。雄しべ雌しべは多く、花托は半球形。果実は偽果で、花後、花托が肥大し、球形の実になる。果床は淡紅色で、偽果表面につく痩果は皺があって光沢がない。

「ヘビイチゴ」は、葉が明緑色で、副萼片は萼片と同じくらい。果床は果床は淡紅色で、痩果は皺があって光沢がない。
「ヤブヘビイチゴ」は、葉が濃緑色で、副萼片は萼片と比べて大きく目立つ。果床は濃紅色で、痩果は光沢がある。

日本全土、アジア南東部

日当りの良い畦道や草原などの湿った草地に自生する。