ハエドクソウ（蠅毒草）

「ハエドクソウ」は、根からとった汁が、殺虫剤に使用されることから。

多年草

高さ：30～70cm／葉身長：7～10cm／花序長：10～20cm／花径：5mm／果長：6～8mm

茎は直立し、上部でやや分枝する。葉は先が尖った広卵形～楕円形で、荒い鋸歯があり、対生する。7〜9月頃、茎上部の枝先に穂状花序を作り、白色～淡紅色の唇形花を下から順に、横向きに咲かせる。萼は筒型で、上片には赤紫色の長い鉤状の棘がつく。花が終わると萼は下向きになる。果実は痩果で、萼に包まれ、鉤状の棘が動物に引っ掛かって運ばれ、散布される。

日本（北海道～九州）、朝鮮、中国、ヒマラヤ

丘陵や山地の林や藪の陰に自生する。

根からとった汁は、ハエ取り紙の原料として利用される。全草有毒。